おえぁ? れれぁいぇう?

ブログ名思いつかないので仮です

AIとリレー小説をした結果、まだ人類のほうが強かった。

どうも、やのとです。

実は趣味で小説書いてたりするのですが(最近全然書けてない)、AIって小説もそこそこ書けちゃうんですよね。それこそ海外で問題になるくらい。

しかも画像生成AIとは違い、複雑なプロンプトを組まなくても〝ぽい〟ものを書いてしまいます。

しかしAIに全部書かせてしまってもいいのでしょうか?

私的には全然よろしくないです。それはなぜか? 著作権やオリジナリティが云々な意味では全くありません。

 

小説は読む時よりも、好き勝手書いている時が一番楽しいからです。

実はやのと、小説は書き専なのでした。

 

しかしずっと一人で書き続けるのにも飽きが来てしまいます。飽きたやのとはふと思い立ちました。

「リレー小説でもすっか」

もちろん、私にはこんなことに付き合ってくれる友人は一人もいません!

しかし冒頭で書いた「AI」ならば、設定を与えるだけで小説を楽々書いてしまうAIならば相手がいなくてもリレー小説できるのではないか⁉

思い立ったが吉日です。早速、リレー小説のルールと基本設定を考えました。

 

[私→あなたの順で約200文字ずつ書き、交互に4回繰り返して約1600文字の小説を完成させる]

[主人公である「神成屋唯清」の一人称視点で進める]

舞台設定

[神成野唯清:「毒炭床高校」に入学したばかりの高校一年生。]

[神成屋唯清:将来は冒険家になって世界中の洞窟を制覇したいと思っている。]

[神成野唯清:高校入学を期に登山部へ入部しようとしたが、去年で廃部になっていた。仕方なく他の部活動を探すことになるが、どれもピンとこない。そこへ各部活の先輩からユニークなアプローチを受けることになる。]

[毒炭床高校:関東某所にある私立高校。偏差値はそこそこ。]

[毒炭床高校:部活動への理解が深く、他校にはないユニークな部活動も多い。]

読者のために固有名詞の読みを書きます。

神成野唯清(かなりやいすみ)

毒炭床(ぶすみどこ)

主人公の名前は割と適当。炭鉱のカナリアを思いついたのでその他設定もそれに寄せた感じ。

 

上記を丸々ChatGPTに押し付けてスタート。

 

早い早い……!

やのとから書き始めるように命令したつもりなんですが、我慢できないAIくんは早速書き始めてしまいました。しかも登場人物全員神成野唯清。

やのとの怒りさえも地名として吸収してしまう始末。

仕方ないのでこのAIくんにはご退場いただき、新しいAIでリスタートします。

先走られないよう、冒頭部分を続けて入力。200文字って意外と少なくて、色々と省いて書きました。

すると元気いっぱいなAIくんは……

ん……?

長い長い長い。

しかも空行が多くて画面に収まらない。文脈は多少トレースしてくれたものの、改行の仕方がまるで違う。ウェブ小説の改行だこれ。

まあ、空行は仕方ないにせよ、わんぱくなAIくんは一気に1280文字も書いてしまうのでした。

くっそぉ……うまくいかねえ。

命令文を思いっきり間違えているのでしょうが、私もAIについてほとんど勉強していないので改善点は思いつかず。

まあ最終的にリレー小説ができればいいので、200文字制限もちょっと厳しかったですし、このまま続けてみようと思います(スクショするの大変なのでコピペします)。

まず私が書いた冒頭文。

 

 私立毒炭床高校。僕が入学したのは偏差値もそこそこの高校だ。

 子供の時、図鑑に載っていた洞窟の断面図に魅了されて以降、僕は冒険家になることが夢だった。洞窟は山裾にあることが多い。だから登山を通して山の地形を知りたかったし、体力づくりにもうってつけだと思った。

 僕は登山部目当てでこの学校へ入学したのだが……。

「嘘、だろ……? 登山部のパンフレットがない」

 入学して2週間、手元には各部活動の勧誘パンフレットが分厚い束になっていたが、登山部のものはなかった。

 

続いてAIのアンサー(空行が多かったので圧縮します)。

 

「仕方ないな…」と自分に言い聞かせながら、他の部活のパンフレットをめくる。演劇部、軽音楽部、茶道部…どれもピンとこない。
「ちょっと待ってくれ!」と声が聞こえた。振り返ると、先輩が元気よく駆けてきた。
「お前、新入生の神成野くんだろう?」
「はい、そうです。」
「なら、これ読んでみろ!」
 先輩は謎めいた笑みを浮かべながら、一冊の冊子を手渡した。
「『探検クラブ』って…」
「そう、俺たちが新しく立ち上げた部活だ。洞窟や秘境の探索をやるんだ。興味あるか?」
 心の中で喜びが湧き上がる。これこそが求めていたチャンスだった。
「絶対に入りたい!」
「よし、じゃあ俺と一緒に洞窟の世界を制覇しようぜ!」

 探検クラブへの入部手続きを済ませ、僕は気持ちを新たにした。これから先の冒険が待ち遠しかった。
 それから数週間が過ぎ、探検クラブの仲間たちとの交流も深まっていった。彼らは皆、自分の分野で得意なことがあって、それぞれが個性的だった。
 ある日、クラブメンバーの一人である菊池さんが言った。「唯清くん、俺たちの次の探索先が決まったよ。伝説の洞窟、『幻燐の穴』だ。」
「幻燐の穴?それって…」
「そう、伝説の中でも特に神秘的な場所だと言われているんだ。俺たちならきっと見つけられる!」
 ワクワクと不安が入り混じる気持ちで、幻燐の穴への探索に臨むことになった。これが、本物の冒険家としての第一歩だと思えば、胸が高鳴った。
「幻燐の穴…本当にここにたどり着けるのか?」足元の岩肌が急峻になるにつれ、不安が襲ってきた。
「大丈夫、唯清くん。信じて!」
 菊池さんの励ましに背中を押され、僕は前を向いた。幻燐の穴は、まだ見ぬ世界への扉だ。それを開けるのは僕たちだ。
 穴の入り口に到着した瞬間、一斉に息を呑んだ。まるで星空が地上に広がっているかのような幻想的な光景が広がっていた。
「これが…幻燐の穴…」
 感動の声が漏れる中、僕たちは一歩を踏み出した。未知の世界が、僕たちを待っている。
 幻燐の穴の奥深くに進むにつれ、驚きと興奮が募っていく。奇妙な岩肌や幻想的な光景に心躍る思いが止まらない。
「これはまさに冒険だ…!」心の中でつぶやく。
 すると、先頭を行く菊池さんが手を止めた。「みんな、これを見てくれ!」
 我々は一斉に寄り集まり、菊池さんが見つけたものを目にした。それは、透き通ったような輝きを放つ宝石のような鉱石だった。
「これは…幻燐石!伝説の幻燐石だ!」菊池さんの声が喜びに震える。
 これが、伝説の幻燐の穴。僕たちは本当にここに立ちつくしたのだ。
 持ち帰った幻燐石は学校で話題となり、探検クラブは名実ともに校内でも有名になった。僕たちはこの冒険を通じて絆を深め、それぞれが成長した。
 幻燐の穴からの帰り道、月明かりが僕たちの帰路を照らしていた。心は満たされ、新たな冒険への思いが募っていく。
 これからも、世界中の洞窟を制覇し、未知の世界を見つけ出すために、僕たちは共に歩んでいく。探検クラブは、僕の夢を叶える場所だ。

 

あれ? 物語終わってる⁉

なんと、私が最初に出した命令、全て無視される結果になったのでした。

リレー小説とは一体……。

肝心の内容ですが、主人公の夢設定に強く影響されたせいでご都合主義な展開へ……。

そしてすんなり探検→なんかすごいところですごいものを見つけてしまう→苦難なく有名になっておしまい。

というなんの面白みもないクソ小説に……。すまない……何もかもうまくいかないのは私のせいなのだ……。

その後も軌道修正を頑張ってみたのですが、最終的にポリシーがどうのこうの言われてしまい、何度試しても続きを書いてくれなくなりました。完全に詰みです。

 

残念ながら、これ以上続けるのは技量的に難しいと判断したため、今回は不完全燃焼ですが終わらせていただきます。

このまま続けても蛇足アンド虚無物語しか生み出せなさそうですし、命令文を書き直す気力もなし。ChatGPTと理想的なリレー小説をするのは難しいという結論をとりあえず出しておきます。

 

いや、ChatGPTは諦めたがリレー小説自体は諦めてねぇ!

ということで、上の画像は「AIのべりすと」です(こっちが本命)。ChatGPTと同じ条件を読み込ませていざ。

調子よさげ。

AIのべりすとですが、日本語の文章作成であれば結構優秀で、投稿サイトにもAIのべりすと製の小説もよく見かけるほどです。
生成する文章も、書き方のクセや雰囲気をスライダーで微調整できるので便利。

 

そして肝心の出来栄えですが、このような感じになりました。AIで生成した文章は赤文字で記載します。

 

 私立毒炭床高校。僕が入学したのは偏差値もそこそこの高校だ。
 子供の時、図鑑に載っていた洞窟の断面図に魅了されて以降、僕は冒険家になることが夢だった。洞窟は山裾にあることが多い。だから登山を通して山の地形を知りたかったし、体力づくりにもうってつけだと思った。
 僕は登山部目当てでこの学校へ入学したのだが……。
「嘘、だろ……? 登山部のパンフレットがない」
 入学して2週間、手元には各部活動の勧誘パンフレットが分厚い束になっていたが、登山部のものはなかった。まさか廃部になったのだろうか。でもパンフレットはちゃんと各部活の部室に保管してあるはずだ。それが、一つもないなんて、あり得るだろうか? 僕は校内を駆けまわり、登山部の先輩を探したが見つからずに放課後になった。
 仕方なく帰宅し、明日こそは登山部の部室へ行ってみようと思った。
 翌日。
 放課後になるやいなや、僕は再び駆け回って登山部の部室を目指した。しかし……
 やはり登山部の部室はなかった。昨夜も学校のHPを見て登山部の存在を確認したのだが、部室どころか紙一枚、いや噂の一つもなかった。席隣りの松宮くんにも聞いてみたが「登山部? そういえばないかも。測量部とか重低音楽部とかはあるのになぁ……」と言っていた。

 入部届の提出期限もせまる中、ほとんど諦めた気持ちで校内を回っていた。これから一通り部室を確認して、登山部がなければ職員室へ行くつもりだ。先生方に聞けば登山部の存在もはっきりするだろう。
 偶然、昨日と同じ廊下を歩いていた時だった。
「あれ、キミ昨日も来てなかった?」
 声の主が僕を指差すのを感じてぎょっとする。振り向くと、そこにはショートカットで細身の女性が立っていた。
「登山部の部室を探してるんだよね?」と彼女は言った。
僕は反射的に首を縦に振っていた。
「そっか……キミも登山部に入りたいんだね」と女性は言い、不意に僕の腕を掴んだかと思うと走り出した。「こっち! こっちだよ!」
わけもわからず、彼女に引っ張られて廊下を走りながら僕は、いやな予感を覚えていた。彼女が足を止めたのは突き当りにある古い資料室だった。
「ここって……」
「そう、旧資料室」
 普段は鍵が掛かっていて開けることのできない旧資料室の扉。だが今だけは僕を歓迎するかのように滑らかに開いた。
 扉の先は薄暗く、ほこり臭かった。僕は手を引かれるまま旧資料室へと足を踏み入れる。
「ようこそ『自然探求部』へ!」
 狭い旧資料室の中心に長机が一台。三人の生徒が座っていた。
「自然探求部?」
「そう、自然探求部。今年、というより先週立ち上げた『学校非公認』の部活だよ。そしてここにいる全員が元……」
 ショートカットの女性が言葉を溜めていると、長机に肘をついた男子生徒がにやりと笑った。
「登山部」
 しんと静まり返った空気の中、僕はその一言を聞き逃さなかった。
「あ、今、登山部って言った……!」
「言ったよ」とショートカットの女性が言って僕の手を握る。
「ようこそ登山部へ!」
ショートカットの女性の声が旧資料室に反響した。
 彼女に連れられ、三人に近づく。一人は大きな体格の男子生徒で眼鏡をかけていた。彼が部長だろうか?
「やあ、君が入部希望者だね?」と眼鏡の紳士が立ち上がった。
「部活といっても学校非公認。ただの自然好きの集まりだから、入部届は必要ない……僕は部長の御堂鏡」
 眼鏡先輩はさっきの肘つき先輩の肩を叩いた。
「こいつは田中一駿、奥にいるのが二年の稲藪理子だ。そして……」
 僕の隣にいるショートカットの女性が体ごと振り返って満面の笑みを作った。
「そう! 私が副部長、福良鈴萌ですっ!」
 鈴萌先輩の笑顔はとても眩しくて、薄暗い部室のコントラストもあってか僕は思わず目を逸らしてしまった。
「か、神成野唯清です……」
 自己紹介すると鈴萌先輩に背中を押されて長机へ座らされる。一駿先輩は手をひらひらと左右に振って歓迎してくれているようだ。彼のにやけ面には別の意味で顔を背けてしまう。「よろしくな、唯清」と鏡先輩が言った。
「あ、は、はい」
 入部届もない部活か……。僕は少し不安に思いながらも、心のどこかでわくわくしていた。不思議な人たちが集う部活動。きっと僕が知らないような冒険が待っているに違いない! ふと見ると田中先輩と目が合ったので慌てて目を逸らした。彼はにこりと笑うと立ち上がり僕の肩に手を置いた。
「ようこそ自然探求部へ!」
彼の馴れ馴れしい態度に僕はどういった顔をしていいのか分からず顔が引きつってしまったが、一駿先輩は気にする様子もなく言葉を続けた。
「登山だけじゃない、自然探求部は川だろうが海だろうが、そこにある『謎』を解き明かす部活だ!」
「『謎』……?」
 自然界にある『謎』を解き明かす……。ということはこの人たちは全員『冒険家』……?
「あの……僕、洞窟に潜りたいんですけど……」
 その言葉が自然と口から出た。出てから図々しいと思って口をつぐんだが、一駿先輩はしたり顔を浮かべていた。それどころか鈴萌先輩まで同じような顔だ。
「ほう……入部早々にして洞窟探検とは……やるねぇ」
「ふふふ……いいんじゃない? 次の野外活動は洞窟ってことで、ねぇ部長?」
 僕の失言は、部長の頷き一つで提案としてあっさり受け入れられてしまった。
 それにしても『自然探求部』か……。元々入りたかった登山部は無かったけど、こうして別の形で巡り合えて本当に良かった。学校非公認のこの部活で、僕は冒険家になる。

 

見ての通り、文章の途中で急にパスを渡してくるおてんばでしたが、なんとか書ききりました。

依然として所々粗はありますが、小説に関してはChatGPTよりも優秀でした(あっちは途中リタイアですが)。

ただリレー小説となると、AIのべりすとでも難しい点はいくつも見つかってきます。

AI自身がリレー小説と認識していなさそうな点、場面転換が控えめな点、物語を続けようとしてくる点。

そしてUndo/Redoが前提の設計になっていたことがあまりにも致命的でした。

AIのべりすとでは、まず操作側が冒頭文を書いて、AIが設定や冒頭文を元に続きを書くのですが、どうしても主人公が入れ替わってしまったり今までの話を回想にしてしまったりとなかなか殺傷力の高い文章を生成することがままあり、やり直すことが多くなってしまいます。そうなると結局、操作側の思い通りのストーリーになりがちで、リレー小説である意味がなくなってしまいます。

今回作った作品も何十回とやり直した結果なので、リレー小説といえるかは微妙……。しかし、そうでもしないと物語として読めない出来になってしまうんです。

相手が人間ならば、物語の流れを汲みつつ程よく突飛なイベントで盛り上がったりするものですが、AI相手だとなかなかうまくいかないことが分かりました。

やはりAIが人類を駆逐するなんて都市伝説は杞憂なのではないでしょうか(オカルトEND)。