回文を作りたくなった
皆さま、回文はご存じでしょうか。
例えば「新聞紙(しんぶんし)」「竹藪焼けた(たけやぶやけた)」といった、上から読んでも下から読んでも文字の並びが同じになる言葉のことです。
先日、インターネットでダラダラしていたところ、「回文の作り方」なるページに辿り着いた私はこう思いました。
「これ頭よくなるやつだ」
早速、私は参考を見ながら、短い文章を作ってみました。
「カスい鰹のおつかいすか(かすいかつおのおつかいすか)」
どうでしょうか、初めてにしては中々だと思います。自分でもちょっとびっくりしました。ヤンキー口調になったのは偶然です。
この調子で、もう一つ回文を作ってみようと思います。
先程の回文を作った時、特に気を付けたことはありませんでした。
適当に思い浮かんだ言葉をひっくり返し、それをとっかかりとして文字をくっつけただけです。
かつお⇔おつか
いかつお⇔おつかい
かすいかつお⇔おつかいすか
最後に二つの文章を接続詞でつなげて完成させました。
かすいかつおのおつかいすか
これと同じやり方で、一つ作ってみます。
まずは、とっかかりとなる言葉を適当に持ってきます。
「ミジンコ」
ひっくり返すと「こんじみ」になりますね。「じみ」はそのまま「地味」にできそうです。
みじんここんじみ
残っている「こん」に関しては、これがくっ付きそうな三音の熟語を探してみます。
未婚、既婚、離婚、遺恨、禍根、ウコン、古今……
古今がよさげかも……! 「地味」へ繋がる言葉として比較的自然そうです。
みじんこここんじみ
「ミジンコ古今地味」
短めの回文ですが、形にはなりました。ここから左右に文字を伸ばしていきましょう。
なミジンコ古今地味な
とりあえず接続詞を入れてみました。「~な」という修飾語を合わせてみます。
ミジンコといえば「小さい」なので、
ちいさなミジンコ古今地味なさいち
「さいち」が後ろに付きましたが、「差、位置」とか「才知」とかでごまかせそうです。
そろそろ締めようと思います。
の小さなミジンコ古今地味な才知の
適当に接続詞を足して……あとは「ひっくり返しても別の言葉になる単語」を探すだけです。
先ほどのカツオの例なら「カス」と「すか」にあたります。
今回は「隅」と「ミス」にしましょう。
「隅の小さなミジンコ古今地味な才知のミス(すみのちいさなみじんこここんじみなさいちのみす)」
ひゅー! できました! 長い!
意味が理解できそうでできないのも回文らしくて実によろしおす!
さて、記事を執筆しながら回文を作ってみましたが、読者方には過程が伝わったでしょうか。
私もまだ二つしか作っていませんが、早速コツが分かってきました。
- ひっくり返しても別の言葉になる単語を探す
- それらを接続詞で繋げる
回文はこれの繰り返しで長くできそうです。
回文は読んでも面白いですが、作ってみるのも中々面白かったです。
単語を反転させて別の言葉にしたり、ある程度脈絡が合うように調整したりと、語彙力はもちろんですが、思考の柔軟性も養えそうです。
しかしコツさえわかれば作るのは結構簡単かもしれません。一度作ってしまえば、過去に作った回文からの引用もできるので、やればやるほど短時間で作れるようになりそうです。
皆さまもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
ところで、回文で作られた文章ってどこか意味不明で面白いですよね。
今回作った回文も、前半と後半で意味が通ってないように見えますが、なぜか不思議と魅力を感じてしまいます。
隅の小さなミジンコがなぜ才知のミスに繋がるのか、今度考察してみようと思います。