KOBE TASTING BOX飲み比べ ロンドンブレックファスト&イングリッシュブレックファスト&クイーンズハイランド編
7種類のブレンドを楽しめるKOBE TASTING BOXを飲み比べ。
今回はロンドンブレックファスト、イングリッシュブレックファスト・クイーンズハイランドの評価をしていきます。
まとめ記事はこちら
ロンドンブレックファスト:オレンジ色に輝く水色、ハリのあるベストバランスな味とフレッシュな香りのブレンドです。
イングリッシュブレックファスト:コクの深さを楽しんでいただけるミルクで際立つ英国風ミルクティー用のベストブレンドです。
クイーンズハイランド:世界三大銘茶の一つ、セイロンウヴァ茶の香りがさわやかなストレートティー用のブレンドです。
(箱裏より引用)
飲み比べを行うにあたってのレギュレーションはこんな感じ。
- 基本的にはホット・ブラックで飲む。
- 抽出時間は箱に記載された通りに行う。
- 箱におすすめされた飲み方があれば、それも含めて評価する。
- すすめられていなくても、やのとが判断してミルクティーなどにして飲むこともあり。
- 順位付けはしない。
私自身テイスティングに関して素人なので、味や香りの所感には一切責任はとれません。あくまで一個人の感想と捉えて頂くようお願いします。
ロンドンブレックファスト
(画像整理が大変だったので外装も画角へ収めることにしました)
香りは濡れた枯れ葉のような、何だか渋そうな香りがしました。水色は濃く、一見して「これは濃い」と確信しました。
その後ひと口……濃い。見た目や香りに違わず、期待通りの味の濃さ。甘みも渋味もコクも、グッっときて口内に居座り続けます。ブレックファストの名の通り、ミルクや砂糖を入れる前提のブレンドでしょう。
さらに言えば、苦みがかなり強く感じました。飲んだ後、舌の根元にいつまでも残り続ける嫌味が中々強烈で、ブラックで飲むのにはやはり適していません。
味の濃さが転じてエグ味に変わってしまっているので、途中から舌の上で転がすのではなく、さっさと飲み込んで食道から上がってくる香りを楽しむ方向にシフトしました。
ミルクティーで飲んでみた
ブレンドの名前の時点でミルクティー向けだとは分かってましたが、やはりブラックティーではキツすぎました。
しかしミルクティーで飲むとあら不思議、不快だった苦みはミルクの油分によって感じづらくなり、しかし持ち前の味の濃さはミルクにも負けず、どっしり重厚感のあるミルクティーになりました。
主張の強いブレンドなので、こだわりがあればロイヤルミルクティーにするのもありだと思います。
イングリッシュブレックファスト
これも「ブレックファストティー」。つまりミルクティー前提の紅茶です。
こちらの水色もかなり濃く、先ほどのロンドンブレックファストをしのぐ紅さ。というか、ここまで濃くなると黒にも見えてきます。
香りもロンドンブレックファストに似た渋そうな香りでしたが、こちらは比較的薄めな印象。
ブラックで飲む分にはやはり渋い、苦い、濃い! 特に渋味はかなりの物でした。舌がビリビリ痺れてきます。甘味やコクは見た目より薄めなので、切れ味の鋭い殺人的紅茶になっています。
同じブレックファスト属なので比較が多くなりますが、ロンドンブレックファストが陰湿な嫌がらせだとすれば、こちらは通り魔です。全体的なくどさ、しつこさはロンドンブレックファストが上回りますが、単純な渋味はこちらが一枚上手のようです。
ミルクティーで飲んでみた
そもそもミルクティー用ブレンドなのだから、勝手にブラックで飲んで文句垂れるのは自分勝手というものです。
こちらもミルクティーにすると、嫌味だった要素がまろやかになり、かつキレの良い渋味は健在で、ミルクティーでありながらさっぱり軽やかなミルクティーになりました。
しかし軽いと言ってもしっかりコクはあり、渋味を感じながらもそれを嫌と思わせないのど越しになっています。
甘味は依然薄いので、物足りない場合は砂糖を追加したり、シナモンとか入れてもおいしそうですね。
クイーンズハイランド
セイロンティーの代表格であるウバとケニア紅茶のブレンドです。
水色は濃いめながらも淡さを残していてやのと好みの色味でした。紅茶を淹れた際、立ち上る湯気からはやはりケニアっぽさを感じましたが、風味となるとウバ優勢の香りに。
ビリッとくる鋭い渋味と口に残るメントール感はウバ特有のものですね。ただケニアとのブレンドなので、刺激的なウバの香味は穏やかに抑えられています。
味が濃く、これまで主張強めだったケニア紅茶でしたが、ウバとのバランスが丁度よく、互いが互いを引き立てている印象を受けました。ブラックではくどいと感じるケニア紅茶でも、このブレンドではミルクを入れずに楽しめました。
ミルクティーでも飲んでみた
そこまで濃い印象ではなかったのですが、ケニア紅茶が使われているのと、ウバもミルクと相性がいいのでミルクティーにしました。
やはりケニア紅茶が入っているだけあってミルクと相性ばっちり。コク深い紅茶ではないはずですが、コクの種類が重要なんでしょうね。
対して、ウバの渋味や清涼感もミルクに負けてなく、全体的にあっさりかつ後味すっきりなミルクティーになりました。