記憶力が壊滅的な話
こんにちは、やのとです。
ブログ設立当初に考えていた記事ネタをほとんど消費して、今は新しいネタを小さい脳みそで絞りだしている時分なのですが、記事タイトルにある通り、いかんせん記憶力が無いので昔話的にネタを書くのも正直無理な話です。
まあ、なんだかんだネタは集まりましたが。
さて、ここからは私の『記憶力』について書こうと思いますが、これにまつわる面白いエピソードはひとつもありません! 覚えてるわけねーだろ!
そもそも記憶力というのは、脳の一部位である海馬が大きく関わっているようで、wikipediaによると
アルツハイマー病における最初の病変部位として知られており
と書かれていて、他にも心理的ストレスで萎縮するとも。
では記憶力の低下=海馬の萎縮なのか? と考えたのですが、どうやら私の場合は違うようです(医者にかかっていないため断定はできませんが)。
なぜかと言うと、アルツハイマー病は進行性の病気であり、記憶力に留まらず全般的な思考力の低下も症状としてあるのですが、日常生活で特に思考力が問題になったことはなく、記憶力が低いのもずっと昔から変わらず悪いままだからです。
少し話を変えて、『スクワイアの記憶分類』について書きます。ただし私は専門家ではなく、この言葉も初めて知った程度の知識です。色々と間違いがあるかもしれませんので、私に関係がありそうな部分を中心に軽く触れる程度にしておきます。
スクワイアの記憶分類では、記憶は大きく二種類に分けられるようです(wikipediaでは三種類とありましたが、感覚記憶は関係なさそうなので割愛)。
一つ目が『短期記憶』……数秒程度までの記憶を言います。
二つ目が『長期記憶』……数分程度の記憶、また印象的な記憶なら年単位で保持し続けることもあります。
短期記憶は相手の言葉を復唱できるかどうか、に関わっていそうですね。私の場合全く問題ないというか、WAIS-III*1を受けたことがあるのですが、数唱は得意みたいだったので関係なさそうです。
人は例えば文章を書き写す際、読んだ文章を頭の中で反復しながら書き写します。それを『音韻ループ』と言って、上述した復唱もおそらく同じなのでしょう。
長期記憶はさらに細かく分類されるようで、
- 宣言的記憶(陳述記憶、顕在記憶とも)
- 非宣言的記憶(非陳述記憶、潜在記憶とも)
→手続き記憶、プライミング記憶
と枝分かれして分類されています。
しかし一つ一つ説明するのも面倒くさいので、核心だけの紹介にとどめておきます。
いつ、どこで、だれが、なにをしたか……といった経験の記憶をエピソード記憶と言うようです。旅行の思い出とか、青春の思い出とかですね。
私はこれがすっぽり抜け落ちております! すごい!
誰かと思い出話をすれば情報として記憶しますが、そのような反復行動が無ければ過去の記憶を留めておけません。映像として覚えるなんてほとんどできません。
対して、それ以外の長期記憶で忘れているようなことはほぼほぼないので、
さて、私の記憶力が『エピソード記憶の欠落』と分かったところで、なぜそのようなことになるのか調べてみました。
説明を読む限り、エピソード記憶は単に『思い出』や『記憶』に変換できそうです。
最初に『思い出 無い(思い出せない)』で検索したのですが、的を射た答えは見つからず、素直に『記憶 無い』で検索したところ、検索結果の一番目にMSDマニュアルの解離性健忘がヒット。
解離性健忘とは、ストレスによって記憶が失われることを言い、上述したエピソード記憶が主に抜け落ちるようです。逆にその他の記憶の抜け落ちはそうそう無いのだとか。
これだけ見ると、まさに解離性健忘だ! という感じですが、原因と言える事柄は思い当たらないんですよね……。記憶が無いので当然と言えば当然ですが。
それともう一つ、『記憶障害』で検索したところ、またもMSDマニュアルがヒット。原因の項目には認知症や老化などに混ざり、『うつ病』も原因の一つだと書かれていました。子供の頃、抗うつと言われたこともあり、これも気になる所ですね。
ただ子供の頃の抗うつが十年以上経った今も影響を残しているともやはり考えづらい……。
私の記憶力に関しては謎が深まるばかりです(解離性健忘が一番近いか?)。
しかしなんにせよ、記憶が保てないというのもきっと悪いことばかりではありません。実際忘れてしまうのは取り留めもないエピソード記憶であって、短期記憶に保持している間、覚えたい事柄を反復するかメモを取るかしていれば、情報として記憶することができます。
情報として記憶してしまえば、つらい過去も喉元過ぎれば熱さ忘れる、と言った感じに心理的ストレスの逃げ道として大いに役立っています。まあそもそも情報としても記憶しないことがほとんどですが。
なので病院へ行って診断を受けるつもりも、治療するつもりも全くありません。この記憶力が原因か、元々の気質が原因かは分かりませんが、過去を全く気にしない人間なので思い出がないこと悲観したことも無いですし、むしろ昔から面白半分に話題にあげてましたし、きっとこれからも『思い出がない自分』に不満は感じないでしょう。
ところで、解離性健忘を含む解離症にはほかに『離人症』というものが含まれています。こちらも思い当たる節があるので、いつか記事にしてもいいかもしれませんね。
*1:ウェクスラー成人知能検査